Yyatmita

ダイエットの「ものさし」を持つ:PFCという考え方

なぜスムージーで痩せるのか、太るのかを理解する

この記事は約5分で読めます

スムージーを始める前に、まず「身体のルール」を知る必要があります。

多くのダイエットが失敗するのは、努力が足りないからではなく、「定規(ものさし)」を持たずに地図を書こうとするからです。

この記事では、本サイトのレシピ設計の根幹にある「PFCバランス」と「エネルギー代謝」の基礎を解説します。


1. カロリーとは「悪」ではない

ダイエットにおいて、カロリーは敵視されがちです。

でも、正しくは「身体を動かすための燃料タンクの容量」です。

  • 基礎代謝: 寝ていても消費するエネルギー(生命維持)
  • 活動代謝: 動くことで消費するエネルギー

黄金の大原則

摂取カロリー < 消費カロリー ⇒ 痩せる 摂取カロリー > 消費カロリー ⇒ 太る

スムージーだから痩せるのではありません。

「スムージーを使って、適切にカロリー収支をマイナスに調整する」から痩せるのです。

魔法はありません。でも、科学はあります。


2. PFCバランス:カロリーの「中身」

同じ「500kcal」でも、ケーキ500kcalと定食500kcalでは、身体への影響が全く異なります。

その内訳を見るのがPFCバランスです。

3つの栄養素

栄養素英語エネルギー役割
たんぱく質Protein4 kcal/g筋肉・臓器・ホルモンの材料
脂質Fat9 kcal/gホルモン材料・細胞膜・エネルギー貯蔵
炭水化物Carbohydrate4 kcal/g脳と身体の即効エネルギー

不足すると何が起こるか

たんぱく質が不足すると: 筋肉が減り、代謝が落ちる。これがリバウンドの原因です。

脂質が不足すると: 肌荒れ、ホルモンバランス崩壊、そして強烈な空腹感。

炭水化物が不足すると: 思考力低下、パワー不足、低血糖。

どれも大事。でも、バランスが最も大事なんです。


3. 本サイトの推奨バランス

一般的なスムージーは「C(果糖)」に偏りがちです。

本サイトでは、「高P / 適正F / コントロールされたC」を目指します。

なぜこのバランスなのか

P (Protein): 意識して取り入れる 三大栄養素のなかで、たんぱく質は最も消化に時間がかかります。スムージーに加えることで「飲みもの」を「一食」に近づけます。

F (Fat): 良質な油を「意識して」摂る MCTオイルやアボカドなど。脂質は少量でもカロリー密度が高く、1杯の満足度に差が出ます。

C (Carbs): 果物は風味付け程度に 果物はビタミンや風味の面で優秀ですが、糖質も多く含みます。量をコントロールすることで、PFCバランスを整えやすくなります。


4. 「重量」と「カロリー」の罠

よくある勘違いが、「たんぱく質は脂質の2倍摂るべき」というような話です。

これは「グラム(重量)」の話であって、「カロリー」の話ではありません。

具体例

  • たんぱく質20g = 80kcal
  • 脂質10g = 90kcal

重量で半分でも、カロリーは脂質の方が高いのです。

スムージー作りで「スプーン1杯の油」を軽視していけないのは、このためです。


5. なぜ「噛まない食事」で痩せられるのか?

本来、ダイエットには「咀嚼(噛むこと)」が重要です。満腹中枢を刺激するためです。

しかし、スムージーには咀嚼がありません。

そこで私たちは科学的なアプローチで満腹感を作ります。

3つの戦略

1. 物理的充填 チアシード等の水溶性食物繊維で、胃の中の滞留時間を延ばす。

2. ホルモン刺激 たんぱく質と脂質を摂ることで、消化管ホルモン(コレシストキニン等)を出し、「食べた」と脳に錯覚させる。

3. 血糖安定 糖質を減らすことで、インスリンの急上昇・急降下(偽の空腹感)を防ぐ。

これが、私たちが提唱する「Functional Meal(機能的食事)」としてのスムージーの正体です。


この「ものさし」を持って、次へ

PFCバランスという「ものさし」を手に入れました。

次の記事では、いよいよ5+1フレームワークです。

野菜、果物、水分、タンパク質、脂質、そしてブースター。この6つのカテゴリーから、どう組み合わせれば最適なスムージーができるのか。

具体的な設計図を見ていきましょう。